70’s 原風景 原宿 『リレーエッセイ 思い出のあの店、あの場所』

郷神社の森や竹下通りの辺りに狸が出るような場所だった原宿が大きな発展の時代に入ったのは、1964年に行われた東京オリンピックがきっかけでした。

70年代に入って、表参道を中心に、ポツンポツンとブティックや喫茶店が出来始め、そこに集まる若い人たちによって、「ファッションとカルチャーの街・原宿」が作られてゆきました。

可能性に満ちた、できたてほやほやの街を体感してきた人たちによる『ゴールなしのリレーエッセイ』を展開してゆきます。優しく、熱く、自由だった時代のエネルギーを、思い出したり、懐かしがったり、新たに知ったり、おしゃべりを聞くような気持ちで楽しんでいただけたら幸いです。

中村のん


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2017年2月11日
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2017年1月13日
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2016年6月19日
建物
vol.35 『セントラルアパート470号室 HALLO HALO』達川清

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2016年5月22日
喫茶店
vol.33 『ガゼットビル デポー656』鳥山雄司

高校1年から一緒にバンドを始めた同級生のH君は中学時代から原宿ファッションビルの4FにあったブティックBRICKSやBUZZやスタークラブに出入りしていたらしい。いつもBRICKSとプリントされた布製のクラッチバッグを持・・・

2016年5月8日
ロック喫茶
vol.32 『DJストーン』前むつみ

あれは1973年8月の終わり頃だったと思う。ミュージック・ライフ誌にDJストーンというロック喫茶が原宿にオープンしたという広告が掲載されていた。原宿にロック喫茶?と思った私は、2学期の始業式の後、早速行ってみることにした・・・

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